ORFF の世界へようこそ!

 長年に渡る経験と革新的なアイディア、そして品質への情熱を持ち続けることで、私たちの作る楽器は世界中の教育現場で必要不可欠なものになりました。そして現在、ソナーは世界の市場のリーダー的存在になっています。私たちの歴史は1875年、旧東ドイツのヴァイセンフェルス・アン・デア・ザーレにある小さなドラムヘッド工場から始まりました。のちに繁栄することとなるこのビジネスは、ろくろ細工師であり、なめし革職人であったヨハネス・リンクによってひっそりと始められました。そして20世紀になり、リンク一族の手によって多種多様な打楽器が生み出されたのです。

 1940年代後半、カール・オルフとガニルド・キートマンはオルフ・シュールヴェルク(Orff-Schulwerk Method)という音楽教育理論を開発しました。子供たちのために作られた内容とやさしいコンセプトを用いたそのユニークなアプローチは、ベルリンラジオの「シュールヴェルク・プログラム」の放送などをきっかけに世間に広く知られるようになりました。リンクの先見の明に加え、オルフとキートマンの情熱、そして製品開発に対するヴィジョンは、1953年から生産ラインに加わった「ソナー・オルフ教育楽器」の開発に多大なインスピレーションを与えました。

 新時代の幕開けです。リンクは画期的な教育論に基づいた継続的な音楽教育の道を切り開きました。そのために彼は研究開発に多額の投資を行い、多くの技術的進歩をもたらしました。それらはパリソノ・シリーズに使われている音板やチャイムバーの開発に用いられています。

 一つ実例を挙げましょう。聴覚障害者の方の為の音楽療法として、チャイムバーが大きな成果を上げました。チャイムバーの特徴的な振動によって聴覚の潜在能力が活性化されたのです。これは音楽療法に於いて貢献、そして大きな役割を果たしたと言えます。

 ソナーの長い歴史を私たちは誇りに思います。そしてその歴史はリンク家の起業精神の賜物でもあります。セミナーや製品開発をサポートしてくれる専門家やセラピストとの緊密かつ継続的なコラボレーションは、私たちが今日まで焦点としている実践重視ということの基となっています。

 私たちは伝統、技術革新、品質、サービスに関するソナーの評価を上げるために努力しています。もっとも重要なことは、あなたの期待に沿う楽器を作り出すこと、最良の方法であなたをサポートすること、そして音楽に触れる喜びをあなたに与えることです。